Mount Shirouma, <em>An Alpine Dawn</em>

Mount Shirouma, An Alpine Dawn

白馬岳の稜線で迎えた、忘れられない夜明けの記録。

Mountain Stories·12 min read

午前3時、山小屋を出発する。ヘッドライトの明かりだけが頼りの暗闇の中、稜線への道を一歩ずつ登っていく。呼吸は白く、足元の雪は固く締まっていた。

白馬岳の山頂に近づくにつれ、東の空がわずかに紫色を帯び始める。標高2,932メートル、風は強いが視界は驚くほどクリアだった。

日の出の瞬間、稜線全体が金色と薄紅色に染まる。眼下には雲海が広がり、まるで結晶の海のように輝いていた。この一瞬のために、私たちは何時間もかけて登ってきたのだと実感する。

下山の道中、朝霧が谷を這うように立ち上がっていく様子は、まさに「クリスタル エベレスト」という名にふさわしい光景だった。自然が見せる一瞬の美しさを、この記録として残しておきたい。

Mount Shirouma, <em>An Alpine Dawn</em>
Mount Shirouma, <em>An Alpine Dawn</em>